JR東日本、JR東海、JR西日本の3社は、2020年3月期決算で各社約10年ぶりの減収減益となった。新型コロナウイルスの感染拡大で、もろに打撃を受けた。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
鉄道事業だけでなく
非運輸事業にも打撃
新型コロナウイルスの感染拡大は、JR各社の鉄道事業、さらにはJR東日本が稼ぎ頭としていきたい流通・サービス、不動産・ホテル事業など非運輸事業にも、打撃を与えた。
JR東日本(以下JR東)、JR東海、JR西日本(以下JR西)の2020年3月期決算は、3社そろって減収減益となった。JR東では、東日本大震災直後の12年3月期以来8年ぶり、JR東海は10年ぶり、JR西は09年3月期以来11年ぶりの減収減益である。
20年3月第4四半期の売上高では、前年同期比でJR東では9%減、JR東海で16%減、JR西日本で11%減となっている。
コロナ危機は、鉄道運輸収入に代表される「外出ありき」の事業の収益を悪化させた。