電気自動車(EV)メーカーの米テスラが29日発表した1-3月期(第1四半期)決算は予想に反して黒字となった。温暖化ガスの排出枠(クレジット)を売却したほか、新型コロナウイルスの感染拡大で唯一の米工場が3月下旬に閉鎖されるまで、大衆向けEVセダン「モデル3」の需要が旺盛だった。テスラは新型コロナ感染抑制の取り組みについて、年内にどのような影響が出るかを語るには時期尚早との見方を示した。感染封じ込め策は世界の自動車メーカーを混乱に陥れ、リセッション(景気後退)の長期化を巡る懸念が強まっている。テスラは「車両製造と世界のサプライチェーン(供給網)が以前の水準にどれほど早く戻るか予測するのは難しい」とし、「先行きの予想は幅広いため、純利益とフリーキャッシュフローの短期予想が不正確になる公算が大きい。4-6月期(第2四半期)の最新情報で2020年通期の業績予想をさらに見直す」と述べた。
テスラ黒字、3四半期連続 コロナよそに
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