米国人の婚姻率が過去最低に沈んだ。経済への不安や社会通念の変化が背景にあるとみられている。29日公表された米国立衛生統計センター(NCHS)の報告書によると、婚姻率は2018年に6%低下し、新規の結婚は1000人中6.5組となった。これは同センターが統計の収集を開始した1867年以降で最低の水準だという。NCHSで報告書の策定を指揮したサリー・カーティン氏が明らかにした。同氏は「ミレニアル世代は現在20~30代と結婚適齢期にあるが、それでも婚姻率は下がっている」と述べた。報告書によると、婚姻率は大恐慌が始まる前の1930年代に急激に落ち込んだ後、第2次世界大戦後に大きく回復。1946年には1000人中16.4組でピークをつけた。その後、1982年以降はほぼ一貫して低下。2009年からほぼ横ばいとなり、2014年にやや上昇していた。カーティン氏は2018年に結婚が急減した明確な理由は分かっていないと話す。
米国の婚姻率が過去最低に、コロナでさらに低下も
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