米政府が発表した1-3月期(第1四半期)の国内総生産(GDP)統計は2008年以来の大幅な落ち込みとなった。だが、実態はもっと悪かった可能性が高い。米商務省が29日に公表したデータによると、1-3月期の実質GDP(速報値)は前期比年率換算で4.8%減少し、マイナス幅は世界的な金融危機が深刻化していた2008年10-12月期(第4四半期)以来の大きさとなった。これは1年を通じてこの縮小ペースが続いた場合を示しており、年率換算で4.8%減というのは、実際には1-3月期に1.2%落ち込んだ計算になる。