――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  資本家にとってうれしい知らせとなる株式市場のメッセージと、大恐慌以来のひどい景気低迷の乖離(かいり)は目に余る。投資家は恐ろしい間違いを犯しているのだろうか。  3月23日の安値からの34%の反発は新たな強気相場の始まりか。それとも弱気相場が到来した時には皆が忘れているような「デッド・キャット・バウンス」(急激な株価下落後の一時的な小幅回復)なのか。  まず私は、投資家が急速なV字回復(ありそうに見えない)を確信しつつあるのであれば、反発の規模について懸念するだろう。