新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中で孤立しているイランは、制裁対象となっている原油や石油精製技術を利用し、米国と敵対するシリアとベネズエラから支持を取り付け金銭的な支援を得ようとしている。  3カ国の政府に近い複数の関係者によると、イランは地域での外交的影響力の拡大と引き換えに、売れ残った原油の一部をシリアに提供。またベネズエラに対しては石油精製技術を提供し、代わりに金を受け取っているという。  新型コロナ危機のかなり前からイランのエネルギー部門は長年の制裁で打撃を受けていた。