レット・ケナジー氏(44)と高校時代からの友人は最近ある計画を思いついた。スクールバスの大きさの金属製タンクを数百個レンタルし、それを満杯にすれば、約27万バレルの原油を蓄えられるというのだ。2人のほかにも原油価格急落でひともうけしたいと狙う起業家精神あふれる人たちは大勢いる。原油需要は減退する一方で、企業がその保管場所にも事欠く中、彼らは相場反発を待つ間、石油をどこにため込むべきかと思案を巡らせる。洞穴や廃・巨大プールなどアイデアは尽きない。ケナジー氏は計画の一環として、シェール油田で買いつけた原油をトラックで運び、ヒューストン郊外やテキサス州西部の土地にあるタンクに備蓄することを考えている。同氏は最近、原油を1バレル(約159リットル)当たり1.18ドル(約127円)で手に入れたという。米国の大半で売られている1ガロン(約3.785リットル)当たりのガソリン価格よりも安い。米国の指標となる原油先物価格は1月に1バレル60ドルをつけていた。
置き場所求む! 安い原油をあの手この手で備蓄
相場反発で一攫千金を目指す投資家は、洞穴や廃鉱・巨大プールなどに保管場所を探す
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