多くの小売業者は、アマゾン・ドット・コム台頭で打撃を受けているが、小売業の一部は新型コロナウイルスでとどめを刺されるだろう。ショッピングモールや店舗は営業を再開し始めたが、既にオンラインショッピングへの移行で苦境に陥っていた業界に新型コロナは深手を負わせている。多くの店舗が閉鎖され、4月には200万人余りの小売り関連雇用が失われた。UBSの推計では、向こう5年の閉店数はおよそ10万店と、前回のリセッション(景気後退)中に比べ3倍超に上るとみられる。米小売売上高に占めるネット販売の割合は、昨年の15%から約25%に跳ね上がる見通しだ。米国ではネット販売への急速な移行が利益率を一段と圧迫し、デジタル化が進む中でだぶついていた店舗の淘汰(とうた)が加速すると予想されている。
アマゾン台頭で深手の小売店、コロナ禍とどめに
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