中国政府はここ3年、地方政府による無駄なインフラ支出の取り締まりに力を入れてきた。そこへ新型コロナウイルスが襲来した。中国経済は弱々しい足取りで4-6月期(第2四半期)を迎え、地方政府を押さえ込む手綱は緩んでいる。債務に裏打ちされたインフラプロジェクトが再び活発になるのも、そう遠い先のことではないかもしれない。15日発表された4月の中国経済指標によると、工業生産が急速に回復した一方、投資と小売売上高は依然として低迷している。ただ、一部は顕著な伸びを示した。電力、ガス、水供給インフラへの投資が2020年1-4月に前年同期比7.6%増加したのだ。これは中国が前回、大型刺激策を打ち出した2016年以来の大幅な伸びで、1-3月期にはわずか2%増にとどまっていた。
景気刺激目指す中国、過剰インフラ投資の兆候再燃
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