ダイヤモンド決算報
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大手ゼネコンの大林組、鹿島、大成建設の2020年3月期決算は3社とも増収。コロナ危機の影響を受けて、純利益は増益と減益に分かれた。さらに21年3月期予想は楽観論と悲観論に分かれた。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

「2020年3月期は“踊り場”、
21年3月期から回復」のはずだった

 「東京オリンピック・パラリンピックイヤーの反動で旺盛な再開発工事が一服し、2020年3月期は“踊り場”となるが、21年3月期から回復して23、24年ごろに再びピークを迎える」

 これが19年の今ごろ、建設業界で盛んに語られてきたシナリオだった。業績が一時的に落ちてもすぐに回復して明るい未来が待っている――。各社が好況に沸き、明るい雰囲気だった。しかし今、新型コロナウイルスの感染拡大によって、様子は一変している。

 大手ゼネコンである大林組、鹿島、大成建設の20年3月期決算は、大成が増収増益。大林組の売上高は2兆0730億円で過去最高を更新し、鹿島は02年3月期以来18年ぶりに2兆円の大台に乗った。

 一見、そう悪くはない“踊り場”の業績ではあるが、決算説明を行う各社の声には緊張感が漂った。清水建設は、コロナの影響で決算発表を5月下旬に延期した。