急成長中のクラウドコンピューティング企業、ボックスのアーロン・レヴィ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は4年前、赤れんがの新築ビルにオフィスを移転し、シリコンバレーらしい装飾を施した。すなわちしゃれたカフェテリア、オレンジのハンモックがある共有スペース、コンブチャやコールド・ブリュー・コーヒーがいつでも飲めるバーなどだ。レヴィCEOや同社社員は8週間前からオフィスに出勤していない。だが同氏はオフィスがなくても業務はスムーズだと話す。販売チームはより多くの顧客と接触し、毎週開く全社員ミーティングの参加率が上昇した。また出張がないため、同氏自身は仕事に割ける時間が増えたという。「通勤をなくし、ビジネス会議のために飛行機に搭乗する必要をなくし、仕事に紛れ込んでいた多くの雑事を排除できる」。柔軟な働き方を提唱するレヴィ氏はこう話す。
コロナ後のリモートワーク、IT業界どう変わる?
課題はコミュニケーションや連帯感のレベルの維持
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