香港当局は19日、新型コロナウイルスの封じ込めに向けたソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)規定を6月4日まで延長すると発表した。香港では、毎年同日に天安門事件の犠牲者を追悼する集会が開催されているが、今年の開催は不透明になった。香港は現在、コロナ対策として9人以上の集会を禁止している。新規感染者はほぼ毎日ゼロとなっているが、政府当局者はバーやスポーツジムが営業再開する中でも一部の規制は残す必要があると主張している。香港の陳肇始(ソフィア・チャン)食品・衛生局長は19日、感染リスクがくすぶっているとして、「現時点で最大の留意事項は公衆衛生であり、その他の考慮は何もない」と説明した。