新型コロナウイルス騒動で2月から3月にかけて株式相場は大暴落し、いまだに回復していない。短期的には投資家は皆、損をしている状態だろう。でも、長期的にはどうなのか。バブル時代の状況を振り返って検証する。(トリオアセットマネジメント株式会社代表取締役 奥村 尚)
新型コロナで株式相場は大暴落
「短期で終わる」と思えば怖くない!?
2020年、新型コロナウイルスで株式相場は大暴落した。
2月から3月にかけて、株式は一気に1カ月で3割下落した。4月に入って改善したが一進一退で下落状態のままである。
この下落は日本に限らず、欧米も同じだ。むしろ、欧米の方が日本より大きく下げている。その解釈はいろいろあろうが、今後もっと下がるかもしれないし、少なくとも、とても投資する気持ちにはなれないのが正直なところだろう。
今の相場だと、投資家は皆、短期的には損をしているはずだ。
コロナで暴落する前、2019年もそろそろ終わろうとしていた時点でのセミナーでのことだ。まだ今から数カ月前だが、その時期株価は絶好調、日経平均は2万4000円だった。こんな質問を受けたことがある。