あらかじめ入念に準備をせず、限られた時間の中でインプットをしたのち、すぐにアウトプットする。しかも、インプットした情報量より、アウトプットした情報量のほうが多くなっています。

 もちろん、逆に、たくさんインプットした中から、数少ない良質のアウトプットで名作が生まれるケースもあります。

 作家の司馬遼太郎さんは、1つの作品を執筆するにあたって大量の資料を集めたことでよく知られています。司馬さんが執筆するテーマの本が、古書店街からごっそり消えてしまったというエピソードが残っているくらいです。

 でも、時間的にも経済的にも、一般人が司馬さんのまねをするのは不可能。それなら、陽水さんのように少ないインプットで良質のアウトプットをしたほうがいいに決まっています。

 ともすると、私たちはインプット過多になりがちです。ちょっとインプットしたら、すかさずアウトプットするという身軽さを意識
しましょう。

井上陽水さんにアウトプットの極意を学ぼう