逃亡先のレバノンで会見するゴーン被告Photo:Reuters

 米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者(59)と息子のピーター・テイラー容疑者(27)は、日本に身柄を引き渡された場合、最長4年の懲役刑に処される可能性がある。2人は日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が楽器ケースに隠れて密出国するのを手助けした疑いが持たれている。

 いずれも米国人の両容疑者は20日、日本当局の要請に基づいて米マサチューセッツ州で逮捕された。

 東京地検は1月、ゴーン前会長のレバノンへの脱出を手助けした疑いで両容疑者の逮捕状を取得した。日本で金融商品取引法違反などの罪で起訴されたゴーン前会長は無実を主張し、公正な裁判が受けられないとして日本から逃亡した。

 日本の逮捕状によると、両容疑者には犯人隠避(いんぴ)と出入国管理法違反ほう助の疑いがかけられている。

 逮捕状に書かれた罪状で起訴され有罪判決を受けた場合、両容疑者は最長4年の懲役刑を言い渡される可能性がある。