世界最先端の「GAFA」のオフィス

 昔のように、みんなで朝礼をやり、「エイエイオー! 今日も頑張ろう!」といった根拠なき精神論でマネジメントをしても、実際にはあまり役に立たないことがわかってきました。

 そのサイエンスとしての経営哲学を実践しているのが、「GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)」やその予備軍と目される「ユニコーン」(未上場で時価総額10億ドルを超す企業)です。

 一番わかりやすいのは彼らのオフィス。

カラフルで曲線があり、見ているだけで遊び心をくすぐられます。

あれを見た古いタイプの日本人は、「若い大学生がつくった企業は狂っているなあ」などと思うかもしれませんが、それはまったくの誤解です。

 彼らはオフィスをつくるとき、脳科学者や心理学者を集め、どんな色使いのオフィスをつくったら社員の脳がダマされ、ここは楽しい場所だと錯覚して一所懸命に働くかを考え尽くしているのです。

 だから、マネジメント面でも、根拠なき精神論はどんどん減ってきているのが世界最先端の状況だと思いますね。

 男性:ありがとうございました。


 続きは次回にしましょう。
 過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。