トラックの輸送量が再び増えてきた。旅客機の利用やホテルの予約もやや上向いており、住宅ローンの申請件数も伸びている。また、起業の申請件数も増加傾向にある。足元では、米経済が緩やかながらも正常化へと向かっている初期の兆候が出てきた。4~5月には、企業活動の落ち込みや人員削減の急増など、経済が深刻な打撃を受けていることを示す経済指標が相次いだ。現時点で、米経済は今年、6~7%のマイナス成長となり、失業率も当面は2桁台に張り付くと予想されている。だが、新型コロナウイルス封じ込めに向けたロックダウン(都市封鎖)が敷かれた3月以降初めて、一部では景気悪化に歯止めがかかり、改善に向かっている兆しさえ出てきた。