韓国,日本
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コロナショックと米中対立の激化で
輸出依存度が高い韓国経済が逆境

 コロナショックによる経済の低迷や、米・中の対立の激化などにより世界の貿易取引が減少している。貿易量の減少は世界経済全体にとって大きなマイナス要因だ。輸出依存度の高い諸国、特に韓国経済にとってかなりの逆風だ。

 4月の韓国の輸出額は前年同月比24%減となり、貿易収支は8年3カ月ぶりに赤字に転落した。輸出減少は、韓国の雇用、消費、投資などにかなりの下押し圧力をかけている。特に、韓国の稼ぎ頭である半導体業界では、サムスン電子の先行きが不透明だ。

 ここへ来て米国内の世論は反中国に傾いている。それに伴い、トランプ大統領は対中強硬姿勢を強め、半導体製造分野などで制裁を強化している。それに従って、台湾の大手ファウンダリーである台湾積体電路(TSMC)は中国ファーウェイ向けの受注を中止したという。

 中国のIT関連企業にとって韓国企業の重要性は増している。米国がそこに目をつけ、中国との取引を見直すよう韓国に圧力をかけることが想定される。今後、習近平国家主席は、国内事情を考えて米国に対して強く出ざるを得ない。韓国は、米中のはざまで難しい選択を迫られていることになるだろう。