――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  窮地に立たされたトランプ米政権がかつてないほど山積した国内の課題で苦闘する中、外国の指導者たちは友好的な者もそうでない者も、乱気流にはまった型破りな政権に対する自国の戦略を再調整している。中国、ロシア、ドイツは今やドナルド・トランプ大統領を11月までどう扱うか決めたように見える。ドイツは彼を無視し、ロシアと中国は米国の混乱に乗じようとするだろう。  ロシアにとってこれは、自国の経済問題と新型コロナウイルスの流行を見て見ぬふりをし、リビア内戦への関与を強めることを意味する。