ブラジルのリオデジャネイロに行った。季節は真冬だが、寒くはない。ビジネス街から車で15~20分程度のコパカバーナ海岸では水着姿の人が多く歩いている。

「寿司は、揚げたてのホット・フィラデルフィアがいい」とある人が奇妙なことを言うので、人気の寿司屋に行ってみた。鮭が入った巻き物を揚げたものだった。それはそれとして、その店の煮物は素晴らしくおいしかった。街の人々の対日感情はとてもよく、隣のテーブルにいたブラジル人(白人)の婦人3人組は、封切り直後の映画「汚れた心」を見てきたところだと興奮気味に話していた。第2次大戦後のブラジルでの日系社会内の対立を描いた映画だ。

 今年のブラジル経済は政府が予想する+2.5%成長には届かない可能性が高いものの、長期的な見方になると、ポジティブな声は多く聞かれる。人口動態的に人口ボーナスはもうしばらく続き、購買力を持った中間層は増加していく。また天然資源も豊富である。