日常生活に関する出題は、普通の子に有利

 このように付属校では、テキストなどに載っていない、日常生活に関する問題が出題されることが多いです。これは、塾のテキストだけで勉強している子、身の回りのことを全て親にしてもらっている子には、なかなか正解できない問題です。当たり前にスーパーで買い物のお手伝いをしている、当たり前に電車で移動している。そういった「普通の子」が有利と言えます。

 もちろん、その過程で親子の何げない会話があることが肝心です。たとえば「お店で食べると10%の消費税がかかるから、8%で済むテイクアウトにしようか」など、実生活の中で「消費税アップ」の知識を得ることができれば、受験間際の年末に各塾から販売される「今年の重大ニュース」をわざわざ暗記する必要もなくなります。

 付属校の入試は、基本問題が多い試験ですから、このような問題が合否を分ける場合があるのです。