移動や準備の煩わしさがなく
気軽に出会いの場へ

 オンラインだからこそのメリットもある。自宅にいながら参加できることで、会場への移動にかかる時間と費用が削減される。そのため、リアルのように距離の制約を受けず、広域での活動がしやすい。また、画面に映るのはバストアップのみとなるので、身だしなみに気遣う範囲も少なくてすむ。このようにリアルに比べて煩わしさや負担感がないため、コロナ禍前を上回るペースで出会いのチャンスを手にしている人も少なくないという。

 一方で、「オンラインではコミュニケーションの質が落ちるのでは?」との懸念もあるだろうが、必ずしもリアルより劣るわけでもなさそうだ。長岡さんは、同社会員のこんな事例を教えてくれた。

「当社サービスで出会い、外出自粛期間中はオンラインで関係を深めていたお二人がいらっしゃったのですが、ある日、男性が事前に手配し、Zoomで話す約束をした時間に合わせてお相手のご自宅に花束を届けたとのこと。そして、女性が花束を手にしたタイミングで、男性が画面越しにプロポーズ。女性は大変感激され、見事プロポーズに成功したそうです。このように、オンラインの場を生かした演出は新鮮で、リアル以上に効果的に気持ちが伝わることもあるのではないでしょうか」(長岡さん)

 同社では、自粛期間中にオンラインお見合いを行い、わずか1カ月余りで結婚を決意した例も。オンラインの出会いでも、確実に結果を出せることが見えてきたという。

「外出がままならず自宅にこもりがちな生活で、人恋しさを感じ、結婚に対するモチベーションが高まっている人も多いのでは。こういう時期だからこそチャンスを逃さず、一歩を踏み出してほしいと思います」(長岡さん)

 オンライン授業、オンライン診療、オンライン飲み会……リアルのみで行われてきたさまざまなことがオンラインで行われるようになった。コロナウイルスの第2波、第3波も懸念されるなか、婚活においても新しい様式として、当たり前のようにオンラインで行われる日も近いかもしれない。

(藤崎雅子/5時から作家塾®)