世の中を変えたい、リスクを恐れず人と違うことに挑戦したい――。そんな情熱や使命感を抱く若きリーダーたちは、何を原体験に、どう育ってきたのか。今回は、2014年にビットコインと出合い、ブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)を使って、格差や既得権益の破壊に挑むGincoの森川夢佑斗(むうと)さんです。(聞き手/ダイヤモンド編集部論説委員 深澤 献)

僕にとって倒すべき敵は
社会的ギャップという不正義

森川夢佑斗Ginco最高経営責任者(CEO)
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──ユニークなお名前ですね。

 いわゆるキラキラネームで、小学校の頃には、からかわれたりもしましたが、今はこれがアイデンティティーで、気に入っています。ドイツ語で勇気を意味するmutの響きに漢字を当てています。母親はアパレル関係の仕事をしていて、パリコレなども手伝っていたそうなので、欧州の風を吹かせたかったのでしょう。

──ご出身は大阪ですね。

 豊中です。物心ついたときから母子家庭だったので、家で一人遊びをすることが多かったですね。母親からは「ひどい父親だった」と聞かされていたので、父がいないことを寂しいとかはあまり思っていませんでした。

──大阪の男子というとやんちゃという勝手なイメージがあります。

 確かに負けず嫌いではあったし、目立ちたがりの面もあったけど、リーダーシップを取る感じではなかったです。

 僕は、茶髪だったんですよ。母親が、そうした方が格好いいと。でも、小学校で染めてるやつなんていなくて担任にも「好きでやってるの? 無理やりやらされてるの?」と心配されました。自分としては「まあいいんじゃない」と気にしていませんでしたが。