ドナルド・トランプ米大統領は、さまざまな国際機関に見境なく敵対姿勢を示してきたことで、多くの方面から強く非難されている。しかし11日にトランプ氏が、国際刑事裁判所(ICC)を標的として新たな制裁を警告したのは正しい判断だった。誰かがICCを制御しなければならなかった。その誰かが、米政府であっても差し支えないだろう。  この大統領令により、司法省、国務省および財務省は、米国人を訴追しようとしているICC関係者に経済制裁や入国禁止の措置を課すことが可能になる。これは、昨年一部のICC関係者に対して発動された以前の入国制限措置を拡大するものだ。