当地の裁判所は15日、元米海兵隊員にスパイ罪で禁錮16年の有罪判決を下した。これに対し米国側は、密室で行われた茶番の裁判だと批判。米ロ関係を一段と悪化させかねないと非難した。有罪判決を受けた元海兵隊員のポール・ウィラン被告(50)は、英国、カナダ、アイルランドの国籍も持っている。一貫して無罪を主張している。ジョン・サリバン駐ロシア米大使は、密室での裁判で証拠もなく、著しい人権侵害だと批判。即時解放を求めた。ウィラン被告は2018年12月28日、国家機密を収めたフラッシュドライブを所持していたとしてモスクワでロシア連邦保安局(FSB)に身柄を拘束された後、スパイ容疑で起訴されていた。