世界銀行とOECD(経済協力開発機構)の新しい経済見通しでは、従来の予測よりも厳しい見通しが示されている。
新型コロナウイルスの感染の「第2波」が起きる悲観的見通しでは、今年の世界経済は8%近い落ち込みになる。
金融危機の可能性もあるし、世界的なサプライチェーンへの悪影響も深刻だ。
労働生産性と潜在生産力に、長期にわたる爪痕が残る。
世界成長率は世銀見通しで▼5.2%
「第2波」起きれば8%近く落ち込みも
世界銀行が6月8日に、OECDが6月10日に、それぞれ最新の世界経済見通しを公表した(注)。
IMF(国際通貨基金)が4月に公表した見通しでは、2020年の世界の成長率をマイナス3.0%と見込んでいたが、世銀もOECDも、これより厳しい予想となっている。