ドイツで16日、新型コロナウイルス対策の接触追跡スマートフォンアプリの利用が開始された。西側諸国での導入例としては最大規模だが、効果はどれだけ多くの人が利用するかに左右されそうだ。こうしたアプリは、感染者と接触したユーザーに警告を発し、すべての接触者を追跡して連絡を取るという骨の折れる仕事を補完する、より効率的な手段だとされてきた。フランスやイタリア、英国、アイスランドなど多くの欧州諸国が追跡アプリを導入済みか試験中だ。だが今のところは、科学者や医師が期待していたよりも利用者は少ない。また、アプリは国境を越えて作動しないため、緊密に統合された欧州大陸での効率的な追跡が難しい可能性もある。類似アプリは、中国やインド、イスラエル、シンガポール、オーストラリアでも導入され、さまざまな成功を収めている。比較的効率的だと証明されているものもあるが、その追跡能力は欧州の厳しいプライバシー規制と衝突する可能性がある。
コロナ追跡アプリ、欧州で利用開始 普及率がカギ
有料会員限定
あなたにおすすめ