気がつけば緊急事態宣言も解除され、いつも通りの日常が……となっていないのが現状。アスキー編集部ではまだしばらくは在宅ワークが続くようだ。
実は、この在宅ワーク期間中に家で使うのに適したイヤホンを探していた。以前購入したソニー「WF-1000XM3」に加え、ネックバンド付きのインイヤー型「WI-1000XM2」、そして外の音も聞ける「SBH82D」の3つのうち、どれが在宅ワークに適しているのかを、個人的な好みと見解だが紹介したい。ちなみに、なんでソニーばかりなのかというと、筆者はスマホはXperiaだし、外ではウォークマンを使っているし、家のPCはVAIOで、ゲーム機はPS4 ProとPS VITA(なんならPSPも)なのだ。まあスマホはiPhoneも使ってるし、ゲーム機はXbox One Xも持っているのだが。それに、オーディオ製品は昔からソニーと決めているのもある。
さて、それぞれのイヤホンを簡単に説明すると、WF-1000XM3は昨年大ヒットした完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルで高いノイズキャンセリング機能がウリ。WI-1000XM2もWF-1000XM3に近い性能だが、ネックバンド型というのが大きな違い。そして、SBH82Dは「Xperia Ear Duo」のネックバンド型。音楽を聴きながら外の音も聞けるので、屋外でクルマの音などにすぐ気づける。
価格はソニーストアでWF-1000XM3が2万8468円、WI-1000XM2が3万8500円、SBH82Dが1万868円となっている(すべて税込)
ここ1ヵ月くらい、日替わりで3機種を使っていたのだが、家の中だけ使うという前提で結論から先に言うと筆者が一番気に入ったのはWI-1000XM2であった。
WF-1000XM3はまず音質が最高だ。Bluetoothイヤホンとは思えないほどの音質で再生してくれる。ボリュームを大きくして聴けば、ノイキャンが必要ないくらい密閉された空間になる(難聴になりそうだが)。SBH82Dは「ながら聴き」に最高だ。音楽を聴きながら、妻や子どもが話しかけてきてもちゃんと会話ができる(音楽を聴きながら会話するなという話だが)。WI-1000XM2はこの二つの中間で、音もいいし、外の音も聞き取りやすい。
WF-1000XM3とSBH82Dを選ばなかった理由だが、WF-1000XM3は音がいいし文句ナシの性能なのだが、完全ワイヤレスということで、ちょっと外して置いておこうなんてときに子どもに片方持って行かれて無くしたのかと焦ったり、ノイキャンが強力すぎて外の音が聞こえないため、妻から「ご飯だよー」と呼びかけられても完全無視状態で家庭崩壊の危機が訪れそうになったからだ。
SBH82Dは外音が聞きやすいかわりに、肝心の音楽が小さいので四つ打ちテクノや、ヘヴィメタルといった音量が命のジャンル(特に重低音)を好む筆者には、ちょっと厳しかった。細かい部分では筆者の耳のカタチにフィットしなかった点もある。ただ、コミュニケーションが取りやすいということで、家族受けは非常に良かったことを付け加えておく。家庭円満ならコイツだ。
WI-1000XM2を選んだ理由はネックバンド型というのが大きなポイント。完全ワイヤレスだと、片方が行方不明になることもあるが、ネックバンド型だとその心配はないし、音楽を聴き過ぎて耳が窮屈になってきたら休憩がてら外してぶら下げておける。付け外しが気楽なのだ。WF-1000XM3だと一旦全部外さないといけないし、リモコンがないのでかゆいところに手が届く操作ができないのだ。音量と音質もまずまずで、ノイキャンを切っておけば家族の呼びかけにも答えられる。外音をシャットアウトして仕事の集中したければノイキャンをオンにすればいい。あと、単純に音の傾向は筆者の好みにあったというのもある。中低音が筆者好みに出てくれるのだ。どのイヤホンも設定である程度変えられるが、今回はデフォルトの状態で使って比べている。
以上の理由から、現在はWI-1000XM2を中心に使っている。なんなら、スマホ総研定例会(生放送)でも使っている程だ。スピーディー末岡的在宅ワーク向けイヤホンはWI-1000XM2ということで。
とはいえ、これから在宅ワークも縮小傾向になって外出が増えてくるなら、やっぱりWF-1000XM3の出番だ。最強の音質とノイキャン性能が火を噴くのである。WI-1000XM2でもいいんだけど、夏になって首に汗をかくようになると、ネックバンド型はキツイかも……。紛失の心配がないのは心強いんだけど。