【一般社員のお悩み(3)】
文字中心のやり取りで仕事をスムーズに進める方法は?
Q.テレワーク下では、チャットを使い文字ベースでやり取りすることが増えました。文字ベースでも、仕事をスムーズに進めたり、協働者に気持ちよく仕事をしてもらったりするためには、どんな工夫をするといいですか?
このお悩みを解決するにあたっては、次の3点を押さえていただきたいと思います。
1)ツールの性格を捉える
2)狙いや目的などを伝え、相手が自律的にやれる余地を残す
3)感情に配慮する、お礼や称賛を伝える
それぞれ詳しく解説していきましょう。
1)ツールの性格を捉える
「対面→電話→メール→チャット」の順番で、非言語的な手段やツールを中心に、伝わる・伝えられる情報量は減っていきます。
チャットは、短い文章を早く明確に伝え合うのに便利なツールで、長い文章はあまり好まれない傾向があります。チャットでのコミュニケーションは直接的かつ業務の具体的なタスクや依頼事項に向いています。よって、きちんと丁寧に内容を伝えるためには、メールの方が望ましい場合が出てきます。
また、メールよりもチャットの方が、送信者が期待する返信(応答)速度が速いというのも特徴です。時間感覚は人によってさまざまですし、内容の緊急度にもよりますが、皆さんもチャットで仕事の関係者にメッセージを送るときの方が、メールで送ったときよりも、「簡単にでもいいので、すぐに反応や回答が欲しい」と思うことが多いのではないでしょうか。
そのほか、各ツールに応じた気持ちの込め方(気持ちを伝える表現方法)もあります。各々の特徴に合わせた使い分けができるとよいでしょう。