ドナルド・トランプ米政権は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する国際競争力を強めるため、連邦政府による民間部門への介入を強化する方策について議論している。米ハイテク大手やプライベートエクイティ会社、通信企業幹部らと断続的に議論されている案には、シスコシステムズなどの米ハイテク大手に対し、欧州のエリクソンやノキアの買収を促すことなども含まれる。事情を知る複数の関係者が明らかにした。ただ、シスコは複数回の議論で、利益率の低い事業を買収することには関心を示さなかったという。政権当局者はまた、税優遇策や輸出銀行からの融資でエリクソンとノキアを支援することや、プライベートエクイティへの支援を通して両社のうち1社を株式非公開化することを議論している。その他、「オープン」ネットワーク技術を支援し、米新興企業が第5世代移動通信システム(5G)機器向けの新技術を開発しやすくする案も出ている。
米政府、5G技術巡り民間介入検討 対中競争力強化へ
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