――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米フェイスブックはこれまで、友人とは政治については語らない方がいいとの立場を示してきた。だが、この会話を避けようとすることで、同社はまさにその深みにはまり込みつつある。そして、最も大切な人との関係の一部を危険にさらしてしまった。  2018年にケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルが発覚して以降、フェイスブックは選挙関連の偽情報からセキュリティーの不備、暴力コンテンツまで、数々の問題に直面してきた。これにうんざりしたユーザーの間では「フェイスブック削除せよ」と呼ばれる運動も広がった。