とはいえ、40代以上の幹部社員、役員クラスでは、時節柄、「1次や2次の面接では、オンラインでも仕方がない」とは思うものの、「せめて最終面接くらいはリアルで行いたい」と考える人も少なくないだろう。

最終面接までオンライン
社内の反応はどうだったのか

 そこで、最終面接までオンラインで行うことについて、社内の反応はどうだったのであろうか。

「2~3月ごろは他社の人事担当と会話しても不安の声が聞こえていたが、いざ実施してみると『意外にできた』という感想が多い」(フェンリル)

「(やってみたら)対面で行うのと変わらないため、否定的な意見はなかった」(プレシャスパートナーズ)

「候補者の表情が読み取りにくいことから、『やはり対面で面接したほうが良いのでは』という声はもともとあったが、選考を延期するのも候補者にとって良くないと考えて完全オンライン化に踏み切った。実際にオンラインでやってみると、表情が読み取りづらいと思う候補者は一定数いたものの、大半は問題なく実施できた」(ホワイトプラス)

「面接を実施する前の段階では内定出しまでせずに、コロナが収束したら、念のためもう一度、対面で面談して最終決定する選択肢も残っていたが、オンライン面接をしてみたら、『このまま内定でいいんじゃない?』という感じになった。十分評価ができた実感が、面接官に共有されていた」(ヤッホーブルーイング)

 など、「実際にやってみたら、意外と大丈夫だった」という声が多かった。

 特に、ヤッホーブルーイングの場合、「弊社では直接会って感じる面接官の“直感”のような基準はなく、質問内容や評価基準が構造化されており、明瞭なため、その『基準が確認できたかどうか?』が、『面接が成立したかどうか』の判断になると考えている。その意味で、オンライン面接でも確認したいポイントがしっかり確認できた」と評している。

 中堅・ベンチャー系の企業の人材採用では、「内定者の半分近くがインターンをしていた学生だった」(リスト)など、もともとインターン経験者など面識ある学生の応募も少なくない。これもオンライン面接のハードルを下げている理由の一つだろう。