オンライン就活写真はイメージです Photo:PIXTA

急速に進むオンライン採用。世間では『ウェブ面接必勝法』などといった記事を見かけるようになったが、本当に採用がオンライン化されたことで評価される人材は変わってしまうのだろうか。(株式会社Legaseed代表取締役・人材採用コンサルタント 近藤悦康)

オンライン面接では
判断がつかない企業側のジレンマ

 昨今、大手各社がウェブ説明会やウェブ面接の継続を発表するなど、採用のオンライン化が急速に進んでいます。これによって『ウェブ面接必勝法』などといった記事が世の中に出回り、今までの採用手法とオンラインの採用の違いばかりに目が行きがちなようです。

 しかし、そもそも現在採用の主流になっている「面接」という手法で、これから一緒に働く学生のことが本当に理解できるのでしょうか?

 例えば、野球選手を採用するときに、面接だけで採用をすることはないと思います。きっと練習風景や実際の試合でのメンタリティやパフォーマンスを見て、良い選手かを見極めると思います。

 実は、面接というもの自体が非常に心理的影響を受けやすい選考方法なのです。