世界最先端企業で
行われていること

世界ではGAFAやユニコーンの業績が急成長していますが、これは強欲資本主義の結果ではなく、よく調べてみたら、社員を徹底的に大事にしているからです。

社員の人間性を大事にした経営をしている。

社員を大事にしているから業績が伸びているのです。

グーグルの人事部は採用時に、国籍、性別、年齢、顔写真などは見ないといいます。

人事部は、今現在の仕事と、過去のキャリアと、希望の3つだけしかマストのデータを持っていない。なぜ性別を見ないかといえば、昇進・昇格させるときに男性か女性かがわかったら、「この前は男性を昇進させたから、次は女性にしよう」などと変なバイアスがかかるから。

そうでしょう?

年齢がわかると、若い人を優先しようというバイアスがかかるかもしれない。

そんなバイアスを一切捨てているのが世界最先端のグーグルという会社です。

つまり、サイエンスをベースにして人間を本当に大事にしているから、ずっと伸び続けているのですね。

だから、日本で「スピリッチュアル」といわれるほとんどのものは、根拠なき精神論をベースにお金儲けをしているトンデモビジネスです。

そこは哲学や宗教とは無縁な社会です。

大事なことは、エビデンスのベースがきちんとあることです。

変な話ですが、伝統といわれるものにもベースはあります。

中国の「風水思想」は「陰陽五行説」にも関係があるのですが、長い間の知恵がきちんとベースにある。そういった根拠のあるものは全然問題はないと思いますが、いわゆる「スピリッチュアル」といわれる根拠なきものは警戒したほうがいいでしょう。

女性:ありがとうございました。


続きは次回にしましょう。

過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。