潜入!グーグル経営道場#2
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グーグルの世界規模での成長の根幹を支えているのが、「OKR」と呼ばれる目標管理術だ。OKRを有効活用するためにはどうすればいいのか。特集『潜入!グーグル経営道場』(全6回)の#2では、グーグルでChromeの開発にも関わった及川卓也氏へのインタビューを基に、ビジネスマンが明日から使えるOKRの「入門編」をお届けする。(ダイヤモンド編集部 大矢博之、岩本有平)

グーグルの“経営道場”でも最重要視
最強の目標管理術「OKR」

「最初に取り組むのはOKRの設定。3~6カ月後に達成できる目標を立ててほしい」――。

 2月17日、東京・渋谷の「Google for Startups Campus」。米グーグルの“経営道場”の初日、集まったスタートアップ企業9社を対象に、グーグルの担当者はこう告げた。

 世界規模で事業を展開するグーグル。成功の理由は技術力の高さだけではない。成果を上げる組織づくりや「人」を中心にしたマネジメント手法も欠かせない要素だ。その根幹の一つでもあり、今回の支援プログラム「Google for Startups Accelerator」で中心に据えられているのが「OKR」と呼ばれる目標管理術だ。

 OKRとは「Objectives and Key Results」の略称。直訳すれば「目標(Objectives、O)と主要指標(Key Results、KR)」だ。全社、プロジェクトメンバーの皆で成し遂げたい目標を立て、それを実現するための具体的な指標を計測していくことで、目標の達成を目指す目標管理の手法だ。今ではグーグルや米フェイスブックをはじめとしたテクノロジー企業が積極的に導入しており、日本でもメルカリや日本経済新聞社などが導入している。

 企業はこれまでにも「MBO(Management by Objectives)」「KPI(Key Performance Indicator)」といった指標を目標管理に使ってきた。

 OKRはそれらの指標と何が違うのか。そして、ビジネスマンがこの“Google流”の目標管理術を導入するためのこつは何なのか。アクセラレータープログラムの指導役(メンター)の一人であり、実際にグーグルでウェブブラウザー「Chrome」の開発にも関わった及川卓也氏によれば、グーグルはOKRを有効活用するために、あるルールを守っているという。