ソフトバンクグループが出資した英金融サービス新興のグリーンシル・キャピタルは、企業のキャッシュフロー管理を支援することで投資家のリターン押し上げに道を開き、多額の資金を調達した。グリーンシルが運用するファンドの投資先には、米ケロッグや日産自動車など大手企業に加え、無名のビジネスも多数あり、ポートフォリオのリスクとなっている。投資家に配布されたファンド資料で明らかになった。こうした投資先には、ソマリアの首都モガディシュでホテルを運営する民間警備会社や、グリーンシルに現金ではなく株式を譲渡した炭鉱会社、調達額が売上高を上回る複数の企業が含まれる。スイスの金融大手クレディ・スイスは先週、グリーンシルと共同運営する4つのファンドについて、内部調査を開始した。ファンドは急成長し、運用資産は合計75億ドル(約8070億円)と、2019年初めから20億ドル増加している。ファンドの投資先はグリーンシルの顧客から供給される証券だ。
クレディ・スイス、ソフトバンク出資先ファンド巡り内部調査
有料会員限定
あなたにおすすめ