「もっと早く知りたかった」投資のプロがすすめる“投資法”がシンプルで賢すぎた
ゴールドマン・サックスに入社し、マネージング・ディレクターに就任、アジアのトレーディングチームを率いた。その後、200兆円超の運用残高を誇る世界有数の機関投資家・ゆうちょ銀行で投資戦略を牽引。そんなマーケットの最前線を知り尽くしたトップトレーダーが、個人投資家が一生使える「オルカン」「S&P500」の“次の投資術”を徹底指南した初の著書『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)では、投資初心者でも実践できるよう、徹底的にわかりやすく投資手法を体系化。ゴールドマン・サックス仕込みの「投資思考」や「オルカン+4資産均等型」といった実践的なポートフォリオ(資産配分)の構築方法、有望な個別株の見つけ方まで、すぐに役立つノウハウが満載!

【ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが教える】新NISAで「オルカン全力投球」はNG! プロが明かす投資の黄金比率とは?Photo: Adobe Stock

未来の自分へ贈る、最強の資産づくり
なぜ、今すぐ「長期投資」を始めるべきなのか?

下の図の通り、投資の目的は3つに分けられますが、長期の純投資目的は誰もが考慮すべきです。

【ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが教える】新NISAで「オルカン全力投球」はNG! プロが明かす投資の黄金比率とは?『最後に勝つ投資術 【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』(ダイヤモンド社)より

誰しも年齢を重ねて老後を迎えれば、働けなくなるわけですから、老後資金などを含めて長期的な視点で準備しておく必要があります。

成功の鍵はたった2つ! 長期投資で心得るべき鉄則
時間を味方に、リスクを抑える賢者のルール

そこで基本として必ず踏まえておきたい2つのポイントがあります。

 長期間にわたる投資であること
❷ 最終的な大幅な損失を避けること

世界経済の成長を自分の力に!「オルカン」という最適解
もう迷わない! 投資の王道「グローバル分散投資」

老後資金を貯めるには、短期的に元本が減少することがあっても、長期的にはできるだけ大きな利益を見込める手法を選ぶ必要があります。

そのためにも、やはりオルカン(三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」)を中心とした投資信託やETF(上場投資信託)を活用して、株や債券に資産を分散させるグローバル分散・パッシブ投資が王道となります。

ただし、現金をほとんど残さず、全資産をフルポジションでオルカンだけ、つまり株式だけに集中させるのはリスク量の観点からおすすめしません。現金を残したり、債券投資を組み合わせたりすることが重要です。

忙しい人でも大丈夫! 究極のシンプル投資術
年金運用のプロに学ぶ「守りながら増やす」黄金比率

この点を満たす方法として、もっとも単純で、投資に多くの時間を割けない人におすすめしたいのが、「GPIF簡易ポートフォリオ」です。GPIFというのは、日本の年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」のことです。

金融資産を「オルカン50%+日本円(現金)50%」で持つ方法こそ、これに該当します。

GPIFは株式と債券の割合を半々にしていますが、私が提唱する「GPIF簡易ポートフォリオ」は、債券の代わりに現金を保有するということです。さらに株式はグローバルな全世界株式、つまりオルカンのみを対象としています。

「日本株は?」その疑問、スッキリ解消します
オルカン1本で、世界も日本もまるごと応援

ここで「オルカンだけでなく日本株にも投資をすべきでは?」と疑問を抱く人がいるかもしれません。

しかし、オルカンが扱う全世界株式には日本株も含まれているので問題ありません(2025年6月30日時点で日本株の割合は4.8%)。

※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。