韓国では若者が取引口座の開設に乗り出している。大荒れの市場でひともうけして、金銭的に期待がもてない将来の見通しをよくしたいとの思いからだ。個人投資家の増加は世界的な流れで、韓国の若者の市場参入もその一環だ。背後には桁外れに大きい値動きとソーシャルメディアのインフルエンサーによる後押しがある。新米投資家の参入もあって韓国は今や個人投資家の一大拠点となった。同国の取引口座数は人口比で米国の約2倍に上る。こうした熱狂に支えられ、韓国の株式市場は他国の市場を上回るペースで回復している。3日の時点で韓国総合株価指数(KOSPI)は3月中旬に付けた安値から48%近く上昇した。ユーチューブやインスタグラムには自称投資専門家が登場し、株価指数で大きなウエートを占めるサムスン電子の財務諸表を解説したり、「ボリンジャーバンド」などのテクニカル分析ツールを新米投資家向けに説明したりしている。
韓国株支える新米投資家、指南役はYouTuber
経済見通しに悲観的な若い世代、大荒れの市場でひともうけ狙う
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