カルロス・ゴーン前日産会長は、同氏の逃亡を手助けした容疑により米国で拘束されている2人のうち、1人が関係している会社に対し約86万ドル(約9250万円)を送金していた。米連邦検察の新たな提出書類で明らかとなった。拘束されているマイケル・L・テイラー(59)と息子のピーター・M・テイラー(27)両容疑者はこの逃亡に関わった疑いで日本への引き渡しが求められているが、保釈を求め新たな訴訟を起こしている。両容疑者は、収容されている郡拘置所で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が広まっていることなどを理由に、保釈が認められるべきだと主張している。ゴーン被告は日産会長として金融犯罪に関わった容疑で起訴されていたが、裁判所の監視下にある東京の住居から昨年逃亡。米検察は日本の捜査に基づき、テイラー親子が逃亡劇で重要な役割を果たしていたと判断している。