投資の3原則「長期・分散・低コスト」を踏まえた上で積立投資を始めるなら何を買うのが正解なのか。マネーの専門家の間で答えが分かれる問いではあるが、複数の人の考えに触れられれば失敗を減らす道につながる。「FP(ファイナンシャルプランナー)深田」の考えをお伝えするので、参考意見として読んでほしい。(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)
「長期・分散・低コスト」を踏まえ
投資デビューをするなら何を買う?
前回は『「投資では長期・分散・低コストが大事」で思考停止すると危険な理由』と題して、投資の3原則を踏まえるのは大事なことだけれど、「理屈」をまったく知らずに「答え(結論)」だけを覚えておくと、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあるとお伝えした。
iDeCo(個人型確定拠出年金)や、つみたてNISA(少額投資非課税制度)が少しずつ認知されるとともに、「長期・分散・低コスト」を原則として、インデックス型の投資信託を積み立てで購入していくやり方が最近のスタンダードになりつつある。
値動きのあるものに投資するのだから、時には大きく値が下がることもある。そうなったときに動揺せずに投資を続けられるようになるにはどうしたらいいか。そのためには、なぜ専門家が「長期・分散・低コスト」を原則とし、インデックス型の投資信託での積み立てを勧めるのか、少しでもいいからその「理屈」を知っておくことが助けになる。
「理屈」を知った後の今回は、インデックス型の投資信託で積立投資を始めるなら「何を買うといいのか」を考えてみよう。