コロナ太りでウエストラインが広がり続け、「ズーム」のオンライン会議では座ったままなので、新しいズボンを買う必要はなくなった。そんなジョークがよく聞かれるが、リーバイ・ストラウス(リーバイス)の株主は笑っていない。リーバイスの3-5月期(5月24日まで)の売上高は前年同期比62%減少し、同社は最終赤字に転落した。お粗末な成績はいくつかの要素が重なってできた。1つは同社の事業がズボンに軸足を置いていることだ。同社は7日の決算会見で、トップスの事業が前四半期は健闘したと述べた。同事業は前年度(11月まで)には売上高の21%しか占めていない。前述の胴回りとカメラ写りの問題は別として、顧客は試着できない状態でズボンを買うことに抵抗があるかもしれない。2つ目の要素は四半期のタイミングだ。新型コロナウイルス感染症流行のピークである3、4、5月が含まれていた。