ドイツは、メルケル首相が4万ユーロ以下のBEV購入者に対し、「国が6000ユーロ、地方自治体が3000ユーロ、合計9000ユーロ(約110万円)を支払う」と発表した。ただし、フランスが地方自治体などの補助金も合わせると1万2000ユーロ(約146万円)になるのに対し、ドイツは水準が低い。これはメルケル政権が「既存のエンジン車も大量に生産する自動車メーカーに配慮したためではないか」ともいわれている。

コンパクトなA/Bセグメントの
量販車が値上がり

 コロナ後は、幅広い業種で失業者の増加や収入の減少が見込まれる。はたしてクルマが売れるかどうかは未知数である。また、自動車業界ではCO2規制に対応するため小型車のマイルドハイブリッド化や軽量化なども進める必要がある。こうした技術改革に伴い、コンパクトなA/Bセグメントの量販車が値上がりしている。これは新車需要にとってはマイナスの要素になる。

 EUのECV普及策は、ユーザーに受け入れられるだろうか。これはひとえに、コロナ収束後の欧州の景気動向にかかっている。

(報告/牧野茂雄、まとめ/CAR and DRIVER編集部)

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