香港が中国の一部大手IT(情報技術)銘柄の取引中心地として活気づいている。米上場の中国企業による香港市場への重複上場を一段と後押ししそうだ。ファクトセットのデータによると、アリババ・グループ・ホールディングは昨年11月に香港に上場して以来、同社株の売買高の5分の1近くを香港上場株が占めている。ファクトセットによると、先月香港に上場したネットサービス大手の網易(ネットイース)と京東(JDドットコム)は、各社の株の売買代金に占める香港上場株の割合がそれぞれ約33%と21%になっている。新たな企業が上場すると売買高は急増する傾向があるため、両社の比率はいずれ下がる可能性がある。アリババを含めた3社は既に米国預託証券(ADR)をニューヨークで上場している。
中国IT企業、香港重複上場が加速 米政治リスクも背景
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