人間は座っている「だけ」で疲れる。
肩コリ、腰痛、首コリ、猫背、むくみの原因は「座り仕事」だった!
「ただ座っているだけなのに、なぜ疲れてしまうのか」。
その答えはシンプルで明快。
「筋肉は動かさないと硬くなる。硬くなると、血流が悪くなり、コリが生まれる」。
硬くなった筋肉を徹底的にほぐし、コリをとる。それにはストレッチしかない。
『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』の著者、ストレッチトレーナーのなぁさんに「座り仕事」のしつこい疲れのとり方を聞いた。連載のバックナンバーはこちらから。
目が疲れていると思ったら
座り仕事の人にとって眼精疲労は大敵。長時間のパソコン仕事で目がかすみがちになるのはもちろん、年齢を重ねるごとに目の調節機能は衰えてくるので、「視界がぼやけて気分が悪くなる」症状を訴える人も多くなります。
ほぐすべき筋肉は2つ。まぶたの開け閉めを担う眼輪筋(がんりんきん)と眉の上にある皺眉筋(しゅうびきん)。次のイラストを見てください。
この2つがコリ固まると、まぶたが重く下がり、眉間のシワもどんどん深くなってしまいます。
ストレッチをお勧めすると、女性の方から「シワになりませんか?」という声をいただくことがあります。大丈夫です。
シワは真皮のコラーゲンの減少や傷み、皮膚の乾燥などによってできるもの。ストレッチでシワができることはありません。
さっそくご紹介していきます。まずは眼輪筋からです。
【眼輪筋のストレッチ】
ステップ(1) 目を閉じ、人差し指と中指で眼輪筋の「下半分」をゆっくりとなぞって伸ばす
ステップ(2) 続いて親指で、眼輪筋の「上半分」をゆっくりとなぞって伸ばす
【皺眉筋のストレッチ】
ステップ(1) 目を閉じ、人差し指と親指で眉間をつまみ、小さな円を描くようにまわす
以上です。デリケートな筋肉なので、優しくゆっくり行ってください。