テレワークになじめない人も、コロナでわかった「困った世代間格差」部下に無理な出社を強要していないか?(写真はイメージです) Photo:Ranta Images/gettyimages

新型コロナウイルスの影響でテレワークは進んだものの、緊急事態宣言が解除されるや否や、徐々に出社する人も増えつつある。政府は引き続きテレワークを推奨しているが、テレワークに対する感じ方が世代によって異なり、ビジネスに対する価値観の分断が起こっているようだ。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

テレワーク推奨するも、出社する人が増加中

 新型コロナウイルスが蔓延し、多くの企業がテレワークを導入した。日本は2020年5月25日に緊急事態宣言を解除したが、政府はテレワーク等の接触機会を低減する働き方を呼びかけ続けている(参照:新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針)。

 しかし、緊急事態宣言が解除されてから、都内の主なJRの駅では人出も戻りつつあり、相当の人数が出社し始めているようにみられる。

 では、なぜ新型コロナウイルスが蔓延する以前のような働き方に戻りつつあるのだろうか?そのことに関連すると考えられる研究結果の論文がいくつかあった。

 今回はそれらの論文から、

(1) 若い世代の仕事への価値観
(2) テレワークになじめない世代の仕事に対する価値観

 について考えてみたい。