AKB48メンバーの
海外移籍をどう見る?
AKB48の前田敦子の卒業公演が8月27日夜、東京・外神田のAKB48劇場で開かれました。会場の定員が250人のところ、応募が22万9096人、倍率は916倍以上というプレミアチケットを入手できなかった大勢のファンが会場周辺に集まり、一時は大混乱となりました。
1期生として14歳で加入した前田は、万感の思いを込めて「最高の7年間でした」と挨拶。「メンバーのみんな、秋元さんをはじめとするスタッフの皆さん、そしてファンの皆さんに出会えたことを誇りに思います」と話しながら、こらえきれずに一筋の涙が頬を伝う映像とともに、この「あっちゃん卒業」のニュースは多くのメディアに報道され、日本中を巻き込んだこの夏最後の大騒動となりました。
しかし、私が今AKB48に関して注目しているのは、このニュースよりも3日前、8月24日の東京ドーム公演で発表された、2009年8月以来の大幅な「組閣」(メンバーシャッフル)となるメンバーの海外転勤です。
今年の選抜総選挙で11位の宮澤佐江、鈴木まりやは、ともに中国・上海で結成される「SNH48」に移籍。インドネシア・ジャカルタで活動する「JKT48」には高城亜樹、仲川遥香が移籍することになりました。
JKT48移籍が決まった仲川遙香は、「ビックリさせてしまってごめんなさい。でも前向きな考えなんです!」「最近は自分の将来について考えてました。そんな時に秋元先生からJKT48留学という話が上がって、私は真っ先に行きたいと思いました。海外に行って自分を試してみたい! 挑戦してみたい! って思ったんです! だから自分で挑戦します!って決めました」と経緯を自身のブログで説明しています。
JKT48は海外初の姉妹グループで、昨年11月にオーディションの2次審査を突破した51人がダンス、歌唱審査などに臨み、13歳(当時)の在留邦人1人を含む28人が合格。9月1日に海外初の専用劇場をオープンさせます。その起爆剤として、豊富な経験を持つ高城と仲川が送り込まれるのです。
またSNH48は、JKT48、TPE48に次ぐ3つ目の海外姉妹グループで、今秋には「上海に通える人」を条件にメンバーオーディションを行います。現地には劇場を構え、活動開始日は「AKB48」の生誕日(初公演日)にあたる12月8日の予定で、宮澤、鈴木は、ゼロからのスタートを切るチームのけん引役として期待されています。