半導体受託生産で中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)が16日に上海上場で65億ドル(約7000億円)を調達したことは投資家の注目を大いに集めているが、市場リーダーに追いつくのはそう簡単ではない。一方で、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は静かに売り上げを伸ばしている。TSMCは16日、4-6月期決算が3%増益となり、アナリスト予想を優に上回ったことを明らかにした。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想は減益だった。同社はその技術的な競争力によって、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や華為技術(ファーウェイ)という主要顧客の喪失も乗り切れると自信を持っている。
半導体TSMC、コロナ禍や大口顧客喪失でも強気
台湾積体電路製造、米国の対ファーウェイ制裁で受注減も技術的優位に自信
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