40代で学校に戻るのは大変だ。しかし、レイオフ（一時解雇）や賃金の停滞、人工知能（AI）の登場により、中年に近づいた多くの人々が教室や職業訓練校に戻っている。シェフからソフトウエアエンジニアへの転身など、根本的にキャリアチェンジをする人もいる。資格基準が厳しくなる中、同僚より抜きん出るために高度な学位を取得する人もいる。大学に進学しなかった人の中には、学位なしではトップの仕事に就けないため、教室に戻る人もいる。だが学校に戻るのは容易ではない。40代の人々は、仕事と家族、そして学業を両立させなければならないことが多い。同世代が収入のピークを迎える時期に、新たな借金を抱えることになる。州内の公立大学の授業料や諸費用は平均で年間約3万ドル（約470万円）で、私立の非営利大学ではさらに高額になる。