米動画配信大手ネットフリックスは自社の幸運を信じられないかのようだ。同社は4-6月期(第2四半期)にまたも有料会員数を大きく伸ばした。1000万人強の純増で、同社とウォール街の予想750万人を優に上回った。1-3月期(第1四半期)には、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連した外出規制のなか過去最高の1580万人を記録していた。そうした結果を予想したアナリストも数人いたが、それでもこの結果は注目に値する。ネットフリックスは今年前半に有料会員を2590万人増やしたが、これは2019年通年より10%少ないだけだ。しかし、もちろん問題点もある。ネットフリックスは四半期ごとに公表している株主宛ての書簡で16日、最近の登録者の伸びについて、パンデミックの影響を根拠に「大幅な前倒し」だと説明した。その結果、7-9月期(第3四半期)の新規有料会員は250万人に大幅減速すると予想。これはアナリストの予想する530万人の半分以下だ。ネットフリックス株は今年63%上昇していたが、決算を受けて9%下落した。
ネットフリックス、「小休止」を予告
新規有料会員の伸び鈍化へ
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