アルファベット傘下のグーグルは、ウェブ上で最もお薦めのビデオ映像を選ぶにあたり、特定のソースをひそかに優遇していた。グーグル自身だ。正確には、傘下の巨大オンライン動画サービスのユーチューブだ。例えば、米プロバスケットボール協会(NBA)が1月に投稿したザイオン・ウィリアムソン選手が待望のプロデビューを果たしたときのビデオ映像。この動画はフェイスブックで人気が高く、3月時点で再生回数が100万回を超え、コメント数が900件近くに上っていた。ユーチューブ版の同じタイトルのほぼ同じ形式の動画は再生回数が18万2000回でコメント数は400件に満たなかった。しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のボットがこの動画のタイトルでグーグルを検索したところ、フェイスブック版よりもユーチューブ版の方がはるかに目立つ場所に表示された。